スマホでテレシネ

「スマホでテレシネ」を作ってみる(4)

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どうもこんにちは、根岸です。
今回は4話目でございます。

前回は「スマホでテレシネ」全体の構成について、ご説明いたしました。
再度パーツの解説へ戻ります。

テレシネ機のベース部分

テレシネ機のベース部分の形と寸法はこのようになります。

写真では左右に立てたアルミアングルの先端に、リールを取り付ける軸受けの部品がつくように皿ネジ用の加工してあります。この時点ではMDFのパネルも両面テープでアングルに貼り付けていたのですが、最終的にはアングルに穴をあけてネジとナットで固定しました。

これらはたまたま手元にあった材料を使ったものなので、ある程度しっかりしたベースになる板と、直角に取り付けた垂直のパネルという形であれば厳密にこのサイズにこだわる必要はありません。この例でぎりぎり5インチリールを使用できるサイズですが、実際はもう少し大きくした方がスペースに余裕ができて作りやすいと思います。

さらに大きなリールにいっぱい巻いたフィルムだとそれなりの重さになるので、7インチリールは今回のような小さいモーターでは巻取りに苦労するかもしれません。

3.「スマートフォン」と「スマホホルダー」

今回実験に使用したスマートフォンはiPhone5sです。すでにビンテージの機種ですが、皆さんも家のどこかにもう使っていないものが眠っているのではないでしょうか?

最終的な動画の解像度は使用するスマホに依存しますし、今回のテレシネ機では動いているフィルムを止めずに撮影するのでカメラはできるだけ高感度なものが適しています。
iPhone5sの外カメは高感度な裏面照射型センサーで8メガピクセルありますから、8ミリフィルムを撮影するカメラとしては十分な性能でしょう。またこの機種はLightningコネクタのほかにヘッドフォン用の3.5mmステレオミニジャックも備えています。これが無いとシャッターのリモコン方法が煩雑になります。iPhone5sの裏面はフラットなデザインなので両面テープでビューワーを貼り付けるのにも好都合です。

スマホホルダーも今は容易に手に入るグッズだと思います。使用したのはバネの弾力でスマホの側面を挟み込むタイプです。プラスチックでできたL型のスタンド部分に三脚用のネジ穴がありますが、スマホを挟む部分にも三脚用のねじ穴が2ヶ所についています。

この種のホルダーにはスマホをねじでしっかりと挟むタイプもあるのですが、フィルムを装てんする時にはいったんスマホをホルダーから外して、手に持った状態でビューワーにフィルムを通したほうがやりやすいため、スマホの取り外し・取り付けを簡単にできるバネ式が便利です。

きっちり決めなくてはならないフィルムとカメラ(スマホ)の位置関係は、ビューワーがガイドになっているので自然に定位置に来ます。スマホ自体の取り付け位置はフィルムが無理なく動ければそれでよく、精密にがっちり固定するよりも、フィルムの動き具合を見ながらスマホを挟む位置を柔軟に調節できる方が重要です。

このホルダーをそのまま使うとスマホの位置が少し高くなりすぎるので、スタンド部分は外して代わりに大きめのL型金具を使って、テレシネ機のベース板に取り付けることにしました。

金具は幅が30ミリ、長さは短い方が40ミリ、長い方が80ミリです。
厚みが3ミリもあるのでこの用途には少しゴツすぎる気もしますが、幅6.5ミリの細長い穴が開いているのがポイントです。この長穴を利用してスマホホルダーを取り付けます。

ビューワーとバックライトを合わせた高さは40ミリですが、長穴を使うとホルダーの位置をベース板から30~60ミリくらいの範囲で変えられるのでちょうど良い感じです。実際にビューワーとバックライトを装着した状態でスマホをホルダーに挟み、スマホが水平になるように高さを決めてネジを締めます。

スマホホルダーのスタンド側にあるネジ穴はカメラ用三脚のネジになっているはずですが、スマホを挟む部分のネジには特に規格があるわけではないので要注意です。
今回はカメラの三脚と同じ1/4インチサイズだったので、手元にあった短いウイットねじ(W1/4)が使用できました。

金具がしっかりしているので重さもあり、スマホを挟んだ状態で自立します。ほかの部分ができてから金具の位置を決め、木ネジでベース板に固定することにします。

今回のお話はここまで!
次回はモータ部分の解説をします!!

 

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