8ミリフィルムの変換方法

8ミリフィルムのDVD・データ変換には様々な方式がありますが、どういった変換方式で作業を行うのかで仕上がりには大きな差が出ます。仕上がりの美しさは映像の完成を見たときの感動を大きく左右します。 様々な方式をご紹介しますので他社との比較の際に参考にしてみてください。

digital-writeで採用しているフレーム・バイ・フレーム方式

プロの技が光る最高品質のテレシネ!
撮影方法

フィルムを1コマずつコマ(フレーム)を撮影

メリット

フリッカー※や重複フレームが全く起こらない

デメリット

1コマ1コマを撮影したものを繋げて映像にするため、映像化するプロセスまで時間と労力を必要とする。

※フリッカーとは

8mmフィルムの映像とテレビ映像では画面の書き換えのタイミングが異なる為、例えば8ミリフィルムを映写してビデオカメラで撮影した場合に双方の画像の書き換えのタイミングが合わないことでちかちかとした点滅が映像に記録されてしまいます。 こういった現象をフリッカーといいます。

その他の変換方式

スクリーンプロセス

一番簡単な簡易テレシネ
撮影方法

映写機によって映写されたフィルムをスクリーン越しに撮影する方法。通常、フリッカーをごまかす為古いビデオカメラで撮影される

メリット

ビデオカメラと映写機があれば構築出来る仕組み。

デメリット

スクリーンなどを用意するため、広い場所が必要。また映写機の古い規格のレンズで映し出した映像を撮影するため高品位な映像を出力できない。

テレシネアダプター

家庭でのビデオ化にお勧め
撮影方法

スクリーンプロセスと同様、映写されたフィルムをスクリーン越しに撮影。但し明るい場所でテレシネができる。

メリット

明るい場所で可能で他の方法に比べて省スペースで構築できる為、家庭でのデジタル化にはお勧めできる

デメリット

映像を一旦小さなスクリーンに映す際に映写時のような幻灯した画となる。モータ制御と映写機の改造をしなければフリッカーの問題が出る。

エリアルイメージ

色の抜けがいい方法
撮影方法

スクリーンを撮影するのではなくレンズから出た像を直に撮影する空中像撮影と呼ばれる方式

メリット

色の抜けが良い

デメリット

ピント合わせが難しく片面鏡や巨大なレンズを使用するため、慣れていない人間がこの撮影方式でテレシネをすると像が歪んだり色がおかしくなる事もある。 モータ制御と映写機の改造をしなければフリッカー※1の問題が出る。

ダイレクト撮影

劣化の少ない方法
撮影方法

上記の全ての撮影方式は映写機の古いレンズから映し出した像を取り込むため、光学的に正確な像が得ることができていない方法でした。ダイレクト撮影はその名の通り映写レンズを外したフィルム面をビデオカメラののレンズでマクロ撮影する方式です。

メリット

像の劣化が理論上少ない

デメリット

映写機から映し出す為に光源(ランプ)を使用するため、デジタル化して鑑賞するには色温度が低く、アンバーな映像になってしまいます。更に色温度の高さを求めて輝度の高い光源を使用するとフィルムやカメラを傷めてしまう恐れがありますので、適切な輝度と光源の条件が非常にシビアになります。 また、大手に導入されている国産の放送業務用テレシネ装置はこれに近いダイレクトビーム方式となります。搭載されているカメラがアナログ放送時代のビデオカメラとなりますので、現在の液晶画面では見劣りしてしまいます。

ダイレクト撮影(5枚、10枚羽根方式)

フリッカーをなくす方法
撮影方法

8mm映写機は、通常は扇型の3枚の羽を回転させてシャッターが開いたときにフィルムが一瞬感光し、シャッターが閉まったときにパーフォレーションを使い次のコマに送る機構になっています。その扇型の羽を5枚、10枚に枚数を増やす事により露光する点滅の間隔を増やして、ビデオ信号の1/60秒で割り切れるようにして撮影します。

メリット

フリッカー※1をなくすことができる

デメリット

シャッターの幕速の点滅を通常より増やしてしまうため、光量が充分に入力出来ない全体的に暗い映像になってしまいます。また、映写機のモーターが巻き取りリールの重さに吊られると速度が一定でなくなる為、同期が一度ずれてしまうとフリッカーが現れてしまいます。

撮影レンズ

上記で撮影方法の解説をしましたが、テレシネにおいてレンズの選択をどの様に行っているのかも重要なポイントとなります。8ミリフィルムで撮影する場合、フィルムを光源を用いて撮影する訳ですから、ちょうど望遠鏡で星を撮影するシチュエーションに近いといえます。そこで誤ったレンズ選びをしてしまうと、青ハロという現象が起こります。

この色収差=青ハロが無い映像を見分けるためには、大きな映像でサンプルを提供しているかも業者選びの大切なポイントと言えます。

※青ハロとは

色収差と呼ばれレンズを通る光の波長によって像がずれてしまう現象色収差についての詳細

実際の変換の違い 他社との映像の比較

[ハイビジョンカメラ撮影]、[業界トップクラスの高品質]と謳っている業者様でも実際の映像はちらつきがあったり、 不鮮明な映像に仕上がってきたりとホームページの文章だけでは判断できない部分があります。 デジタルライトと他社の変換(アナログ画質)の違いを比較した動画をご覧ください。
※使用しているのは、実際にお客様から依頼された40数年前のフィルムです。

さらに当社方式の詳しい図解はこちらのページをご覧ください。

8ミリフィルム変換のポイント

8ミリフィルム変換の会社は数あれど、どこを選んでいいのかわからない・・・そんな時は以下の4点をご確認ください

  • ホームページ上で変換方法や画質について具体的な説明が記載されていますか?
  • 完成品のイメージは画像付きでされていますか?
  • 注文方法の案内はわかりやすく記載されていますか?
  • 大きな映像でサンプル映像を提供していますか?
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