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16ミリフィルムの豆知識

16mmフィルムの規格

コダック社が完成させた小型映画向けフォーマットが16mmフィルムです。 1923年にフィルムとともに撮影機Cine Kodakと、映写機Kodascopeが発表され、最初のCinekodak model Aは手回しでしたが、Cinekodak model B以降ゼンマイ駆動のカメラとなっています。 これらは当時のサイレント時代の35mm映画と同様に秒16コマ撮影・映写でした。 1920年代初頭にトーキーが完成すると、秒24コマも定速として使われるようになりました。 また、16mmのフィルムは白黒の反転フィルム(リバーサルフィルム)が最初ですが、早くにカラーフィルムが登場しています。 加色法のフィルターを回転させる機械式カラーのヴァイタカラーもありましたが、撮影時にカラーフィルムを使うものとして加色法カラーのコダカラーが最初で、三色分解用のフィルターをフィルムベース上に形成されたレンチキュラーレンズによってカラー映画を実現しています。

1935年に外式カラーリバーサルフィルムのKodaclome、1936年には最初の内式カラーリバーサルフィルムであるAgfacolorがAgfa(ドイツ・ベルリン)から登場し、内式カラーリバーサルのEktachromeの登場は1947年です。1950年代にカラーネガフィルムが登場すると、16mmでもネガ・ポジ方式でのカラー映画制作が行われるようになりました。 フィルム装填はシネコダックの時代からあるスプール巻き、もしくはコア巻き※のフィルムが現在まで使用されています。 初期はフィルムは50フィートまたは100フィートのいずれかで、現在ではそれ加え、400フィート巻きが使用されています。 これらとは別に、マガジンに装填したフィルムをカメラ本体にセットする形式であるMagazine Cine Kodakが1936年に登場するなど、フィルム装填の方式の簡易化も試みられましたが、主流にはなりませんでした。

※スプール巻きとはフィルムをリール状の巻き芯に巻いてあり、暗室ではなく明所で装填してあるもので、スプールのまま、カメラに装填し、50フィートや100フィートの短い生フィルムに使われています。 コア巻きは長尺の生フィルムに使われることが多く、単に巻き芯にフィルムを巻いてあるだけのもので、カメラ本体かマガジンにそのまま装填します。

スーパー16

16ミリフィルムの映像記録部分を音声トラック部分にまで広げ、画角を広げたものがスーパー16です。 横縦比が1.66:1程度の横長の画面サイズであり、そのままハイビジョン対応のテレシネにかけたり、35mmフィルムに引き伸ばして劇場上映することができます。

16ミリフィルムについて
  • ・アスペクト比 - 1.33
  • ・35mmアカデミー・フォーマット
  • ・プリントを作成する時の拡大率 - 4.58倍
  • ・撮影 - 10.26×7.49mm
  • ・投影 - アスペクト比1.33のフルフレーム時9.6×7.01mm、 アスペクト比1.85時9.6×5.2mm
  • ・TVステーション - 9.65×7.26mm
  • ・TVトランスミッション - 9.34×7.01mm
  • ・TVセーフ・アクション - 8.4×6.29mm(コーナーφ1.67mm)
  • ・TVセーフ・タイトル - 7.44×5.61mm(コーナーφ1.47mm)
  • ・1フレームにつき1パーフォレーション
スーパー16について
  • ・アスペクト比1.66
  • ・撮影 - 12.52×7.41mm
  • ・投影 - アスペクト比1.66のフルフレーム時11.76×7.08mm、アスペクト比1.85時11.76×6.37mm
  • ・1フレームにつき1パーフォレーション
カラーリバーサルフィルムについて

内式と外式カラーリバーサルフィルムには、感光乳剤中に色素を形成するカプラーを混入した【内式】と、発色現像液中にカプラーを混入して処理する【外式】があります。 登場当時のカラーリバーサルフィルムは全て外式でしたが、イーストマンコダック社が唯一製造していた外式カラーリバーサルフィルム、コダクロームが2009年に販売終了し、すべての製品が内式となりました。外式フィルムの現像は上記の内式フィルムの現像より複雑で、3色分の感光乳剤層を個別に二次露光と現像をするので、機械の精度や技術者の熟練が必要とされ、メーカーの指定の限られた現像所(KODAK K-LAB)でしか処理できません。

サウンド

サウンドに関しては1930年頃までにレコードの回転と連動したトーキー映写機が作られ、後にコダック社のコダスコープをはじめとする光学録音対応の映写機が発売されました。1952年にはベルハウエルが磁気録音されたフィルムを映写できる映写機を発売し、光学録音に加え、磁気録音が用いられるようになりました。 現在は磁気トラックと光学トラックのどちらも再生できる映写機が主流です。 16mmの光学トラックの音声はモノラルで、35mmと同様にかつては濃淡型(デンシティタイプ)がありましたが、現在は面積型(エリアタイプ)が使用されています。

デジタルライトではフィルム修復(8ミリフィルム、16ミリフィルム)にも取り組んでいます

フィルムの修繕について

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